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過去の痛みを乗り越える

  私たちは過去に実際に体験したこと、その経験自体を消すことはできませんが、経験に内包されている感情や思考、記憶の質そのものを変えることは可能です。

そうすることで、過去から連鎖する特定のパターンの繰り返しをやめ、新しい可能性に自分を開いていくことができるようになります。

  

 幼少の時期は、ある意味非常にオープンな状態です。エーテル・バイタリティーを代謝したり、肉体や精神・感情の機能をコントロールするのに重要な役割を持つチャクラもまだ保護されておらず、自分に直接起きることだけではなく、身近な人たちから発せられたり、周囲を取り巻いているエレメンタルを容易に吸収します。そのため、幼少から十代までの時期の経験はその後の成長や人生にに大きな影響を与えています。

 

 例えば、子供時代に何らかの辛い体験やトラウマなどを、一度または慢性的に経験した場合、人はそれらの記憶と共にその時に感じた様々な感情を潜在意識にしまい込みます。こうしてできたエレメンタルは、その後の人生の中で直接向き合って解決するか、負の体験を建設的な経験を通じて置き換えていくまでは、その人の潜在意識の中にずっと残って活動し続けることになります。

 

 本当に残念なことですが、虐待の連鎖という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。親から虐待を受けて育った人が、成長した後も、虐待を受けてしまうような人間関係に陥ったり、または自分自身が子供に虐待をしてしまったり、これはまさにエレメンタルが解決されずに、生き続け、連鎖し続けている証しなのです。

 虐待に限らず、負のエレメンタルはそれ自身が生き延びていくために、場所や人間関係が変わっても、同じような状況を繰り返し生み出していくからです。

 

 過去の経験がきちんと消化されているか、または乗り越えられているかどうかは、同じようなパターンが人生の中で繰り返されていないか、記憶を振り返ったときに、その時の感情や思いを今でも生々しく感じたり、痛みや辛さを感じたりするか、または逆に麻痺したように全く何も感じないかどうかで、ある程度知ることができます。これらの反応がある場合には、エレメンタルがまだ活動している状態と言えます。  

 

 こうした過去を乗り越えていくためにも、ヒーリングは時に大きな助けになります。  

ヒーリングで働く霊的な力は、通常チャクラを通じて、受け手(クライアント)の潜在意識に入り込み、そこで活動している負のエレメンタルが徐々に弱って、不活性化されるように働きかけてくれるからです。

 

 霊的な存在たちはいつでも傍で見守っていていますが、彼らは私たちの自由意志を尊重し、普段は私たちの行動や人生の選択に不必要に介入することはありません。けれども、私たちが過去を手放して、本当に前に進もうとする時には、霊的な力の働きを通して、自由への一歩を踏み出すのを支えてくれるのです。

 

 エレメンタルが浄化され、影響力が弱まっていくと、それまでやめたくても変えることができなかったネガティブな状況が起きなくなり、仮に過去の経験を思い出しても、静かに第三者のように見ることができるようになります。

 経験そのものは記憶として残りますが、そこに付随していた辛い感情や考えに囚われることはなくなるわけです。また、それまで負のエレメンタルに占められていた潜在意識には新しいスペースができるので、それまで思いもつかなかったような新しい選択肢を考え、自然に選べるようになっていることに気づくでしょう。 

 

(2016年5月1日)