ヒーリングという言葉が世の中でも一般的になってきて、最近は「ヒーリング」と言ってもそのまま通じるか、少し説明すれば何となく理解して頂けるような状況が少しずつ増えてきているように感じます。
実際にセッションにいらっしゃる方には、ヒーリングの助けを信頼してやって来る方もいれば、一方でヒーリングがどんなものなのか、効果が出るのかもよく分からないけれど、ご家族などの勧めで来てみたと言う方もいます。
ヒーリングは目には見えないエネルギーの作用によるため、何となく曖昧でぼんやりしたもの、一時的に気分を良くしたり、リラックスさせてくれるようなものと受け取られていることもままあるように思います。
そのため、今回は具体的にどのような症状や目的を持った方がヒーリングを受けに来ているのかを紹介しながら、ヒーリングがサポートできる可能性について書いてみたいと思います。
下記に簡単にカテゴリー分けしてみましたが、ここに書かれた症状や病気、悩みなどは過去に実際にセッションを受けに来た方の主訴になります。

◎肉体の症状・病気
首、腰、膝など身体の痛み
体のコリ
頭痛
めまい
更年期の症状
生理不順
不妊、流産
体調不良や疲労感
のう腫
癌の治療中または治療後(手術、放射線治療など)
病気の治療・術後の回復期
喘息
自律神経失調症
神経麻痺
◎精神的な症状や悩み
不眠症
ストレス
うつ
パニック症
不安
無気力
生き辛さ
引きこもり
幼少期のトラウマ
対人恐怖
ネガティブな感情や考え方への囚われ
気持ちがすっきりしない
エネルギーの滞り
◎人間関係の問題や悩み
家族関係(親子、夫婦間)
職場や周囲の人との関係性
◎セルフケアやリラックスのため
妊娠中のケア
心身のセルフケア
◎自己成長や人生の節目
転職、転居
人生の転機
人生への迷いや不安
魂の成長のため
実際には、肉体の症状が主訴でも、精神的な悩みを抱えていることもありますし、一言に家族関係の悩みと言っても、その内容は個々人によって異なってきます。また、同じようにヒーリングを受けられても、一人ひとり反応が異なるため、何も変化を感じないという方もいらっしゃいますが、大抵のケースでは何度かのセッションを継続していく中で、肉体、感情、精神、ご自身を取り巻く状況のいずれかに、何らかの改善や変化が見られることが多くあります。
ヒーリングによって、肉体と心という一見異なった側面に変化が現れるのは、すべてにエネルギーという共通の基盤があるためです。普段はなかなか意識しづらいですが、肉体もその中のあらゆる臓器も日々受け取るエネルギーによって機能したり、ある一定の健康状態を維持できるようになっています。また、私たちが日常感じる一つひとつの感情や考えというのも、エネルギーが特定の形や振動を持って、私たちの内側に存在している状態です。
実は、こうしたエネルギーという共通の接点があるからこそ、ヒーリングは肉体や心にも変化をもたらすことが可能になるわけです。
ただ、当然のことながら、ヒーリングが万能でこれだけ受けていれば万全ということはありません。ヒーラーは医師ではないので、医療的な診断をすることはありませんし、肉体の外科的な処置や治療が必要な時は、必ず医師や専門の機関で診断を受け、治療を受けることが大切です。その上で平行してヒーリングを受けるようお願いしています。
また、それ以外にも信頼できる代替療法、運動やエクササイズ、食事の改善、瞑想など、心身の健康や人生の質を向上させることができるようなものがあれば、積極的に取り入れていくことはヒーリングのプロセスに大いに役立ちます。
そのため、ヒーリング・セッションの中でも、日々自分自身の心の動きを観察して、より良い方向へと意識的に切り替えていくための内省のやり方、心身の健康を改善するための呼吸法や瞑想なども必要に応じてお伝えしています。
(2016年1月30日)