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自分らしさを考える

 「千恵さん、自分らしさってどう考えますか?自分らしいって、色々あるじゃないですか。いい所もあるし、悪い部分もあって・・・。そのすべてが自分だと思って、ありのままに受け止めてあげれば良いということなのかしら?」

 以前、クライアントの方からこんな風に問いかけられたことがありました。

 

  確かに自分の中をよくよくのぞいてみると、とにかくまあビックリするくらい色々な要素がありますよね(笑)。正直に見ていったら、善いものも悪いものもどちらも見つかるはずです。

 

 以前書いた記事「4つのエレメント〜性格の中の特徴」の中では、4つのエレメント(火・水・風・土)の視点から、性格の中で現れる特徴を紹介しました。このリストを自分に照らし合わせてみると、自分の中にポジティブな特性とネガティブな特性の両方、様々な側面を持っていることが分かります。その中でも、これは自分の中で強いな、こういう部分はたまに出てくるな、など強弱や現れる頻度も様々でしょう。

 

 実は「自分」だと思っている部分は、これまでの経験の中で積み重ねてきた思考や感情といったエネルギーの集合体なのですね。つまり、色々な形の積み木(エネルギー)が組み合わさった固まりのようなものです。今生きている人生だけでなく、それ以前の過去の人生も含めて。同じ個性の人が二人といないことや、兄弟姉妹でも生まれ持った性格が異なるのはそのためです。そして、一般的には個人の中の性質で、特に際立っていたり、特徴的な要素、良い側面を「自分らしさ」と捉えることが多いと思います。

 

 その一方で、例えば、時々理由もなく落ち込む、消耗して疲れ果てる、自己否定する、人間関係が苦手などといった傾向が自分の中にあるとします。これらの癖やパターンと何十年も一緒に生きていると、無意識のうちに、そういう風に反応するのが自分なんだと思い込んでしまうことが多々あるんです。人によっては、こうした傾向を変えたいと思って、ある期間努力してみるものの、変えることができずに諦めてしまうということもあります。そのうちに、ネガティブなものさえ一種の自分らしさのように思えて、自分はこういうものだと慣れきってしまうのですね。そうすると「自分らしさ」という観念が、魔術のようになって、ますます自分自身を縛りつけてしまう場合もあるわけです。

 

 自分の中にある性質で、絶対に変わらないものは実のところありません。元々は神から与えられた純粋なエネルギーで、それを特定の性質に形作って、維持しているのは他ならぬ自分自身だからなんですね。つまり、形を変えたり、置き換えたいと思えば、どんな性格的な特徴でも本当は変えられるということです。ただ、そのために意志の力や取り組むための時間やエネルギーが必要なだけです。

 

 自分の中の善い部分、ポジティブな部分を認識して、大切にしたり、さらに育んでいくのはとても大事なことです。

だからこそ、時々自分を振り返って、良い部分と悪い部分を客観的に見極めることも必要になってきます。

良いところを大切にすること、そしてネガティブだと自覚できるところをそのままにしたいのか、内側に問いかけて答えを聞いてみるのも良いですよね。自分の中身を変える、その選択権はいつでも私たちの手の中にあるのですから。