新しい春がやってくる
暖かな風に希望をのせてやってくる
風が優しく頬に触れ
言葉にならない声で語りかける
乾ききった大地に
もう何も芽吹くことがないと思えた褐色の地にも
小さな希望のように
いのちの種がひそんでいる
風は教えてくれる
種はいつか成長すると
風に耳をかたむけるが
もうその声は聞こえない
風は自由に吹いて
他のだれかの耳元にささやきかけているのだろう
新しい春がやってくる
暖かな風に希望をのせてやってくる
風が優しく頬に触れ
言葉にならない声で再び語りかける
いのちの種が
芽吹こうとしていると
風の声を聞いた
だから自分の内側に下りていこう
その種を見つけるために