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潜在意識と自己暗示

今回は、内的な取り組みの助けになる方法として、自己暗示を取り上げてみます。

 

自己暗示には、私たちの潜在意識を通して作用して、体や心、精神に影響を与える力があります。そのため、自己暗示の作用を意識的に正しく使えば、内省と組み合わせて、自己変容の取り組みにも役立ちますし、健康や達成したい物事などを実現するための手段としても有効です。

 

具体的に、自己暗示を行う方法ですが、夜布団に入ってから眠りに落ちる直前か、朝目が覚めて間もない、意識がまどろんでいる時が、自己暗示の受容性が高まる最も効果的な時間帯です。ただ、それ以外の時間帯に行っても効果はあるので、それでも構いません。そこで、自分が望んでいること、変えたいことなどを短いフレーズにして、静かなトーンで声に出すか、心の中で繰り返し唱えて、潜在意識に刷り込んでいきます。

 

例えば、心身の健康や心の平穏さを望んでいる場合、「私は心身共に健康です」「私の心は穏やかで、満たされています」、タバコなど何かやめたいものある場合には「私はタバコを吸いません」などというように、明確な現在形のフレーズにするのがポイントです。

 

また、自己暗示を行う際に、疑いや不安などをできる限り抱かずに、確信した気持ちを持って、暗示の内容に集中することも大切です。40回程度を目安に、それが自分の意識の中にしっかり入り込んだと感じるまで繰り返し行うのが良いでしょう。

 

一般的にはよくプラシーボ効果と言われていますが、成分的には効果のない薬でも、そのように信じて摂取することで、実際の薬を摂取した時と同じような明確な効果が現れることがあります。こうした現象も、実は背後で潜在意識に対する暗示作用が働いている結果引き起こされるものです。

 

自己暗示の作用、つまり人が本当に信じたり、強く考えたりすることが、実際の肉体や感情・思考体に強い影響力を持っているということなのです。

その対象は、当然良いことだけではなく、ネガティブなことも同様です。

とても健康な人が、周りの人から「顔色が悪いね」「具合が悪そうだね」と繰り返し言われることで、本当に体調が悪くなったり、病気になったりすることさえあります!本人の潜在意識が他者の言葉を受け入れてしまうと、それが自己暗示になり、暗示した通りの結果をもたらしてしまうのです。

 

そのため、日常の中で無意識のうちにネガティブな暗示(自分自身でかけてしまっているものや他人から受け取っているもの)がないかどうかをチェックして、不要なものは意識から取り除く作業をするのも大事だと思います。

 

そして、そうした自己暗示が持つ影響力を念頭におきながら、できる限り自分の中にも周りの人たちの中にも、健康や魂の成長にとって役に立つような良い種を蒔いていけたらいいですよね。

 

(2017年8月26日)