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ゆだねる

 ヒーリングを受ける時に何かした方がいいことや気をつけることはありますか?と聞かれることがあります。特に必要なことはないのですが、できればヒーリングを受ける前や後に、少しでも静かに過ごせる時間を取ってもらえたらと思います。

 

 そしてもうひとつ挙げるとしたら、「ゆだねてみる」ということです。

 

 私たちは普段自分の意志を使い、努力して生きています。それはこの世界で生き、魂として成長していく過程で大切な要素です。でも、それだけで生きているわけではありません。

 

 どんな人でも一人ひとりが見えない存在や力に見守られています。そのことを思い出すこともあれば、ほとんど忘れてかけていることもあります。生きている中で、まるでたった一人で戦い続けているように思える時には、実は背後でそっと助けられていることも、日々様々な糧を受け取っていることもすっかり忘れてしまいます。

 

 私たちの中には本来、自分の意志で決断し、努力し行動していく能動的な資質と、与えられたものを受け取り、自己を超えた存在に自分をゆだねていく受動的な資質の両方が備えられています。そのどちらも同じくらい大切で、生きていく上では欠かすことができないものです。

 

 ヒーリングを受けるということは、ある意味では受動的な行為です。ただ、それは努力を放棄したり、他力本願になるということでもありません。自分以外の大きな存在や力にまかせて、受け入れることです。

 

 最近の社会は、どちらかと言うと目に見えるものを追いかけ、能動的に動くことのほうが求められているように思います。その中で、私たちも少なからず影響を受けています。何かを求め、何かを得るために、いつの間にか一生懸命になりすぎて、疲れて果ててしまうことがあるのではないでしょうか。

 

  だからこそ、ヒーリングを受ける時には、意識的に自分のために静かな時間を取ったり、あれこれ巡る思考を一旦脇に置いて、できる限りゆだねてみることをお勧めします。